気づいたら見えない料金が!?プロバイダの罠や注意点。3つのポイント

今回は知らず知らずの間になぜか請求されている、見えない料金についてご紹介していきます。

いくらかかるか分からない工事費用を0円にする方法や、月額料金の中身をのぞいてみることで、プロバイダの罠を回避することができます。 小さなうっかりをなくして大きなメリットを手に入れましょう!

工事費用は意外と負担が増える

インターネットの工事には2種類あります。回線の開通工事と、回線の撤去工事です。

開通工事は下記のような場合に行います。今まで電線が伸びていなかったあなたの家にまで光回線を引き込んで、実際にインターネット通信が通じるようにします。

  • 新規契約で自宅にインターネットの固定回線を開設したいとき
  • 自宅のインターネットがADSLで、そろそろ光回線に切り替えたいとき

逆に撤去工事は下記のような場合に必要です。あなたの家にすでに引き込まれたインターネット回線を取り除いて通信ができないようにします。

  • 引っ越しで今まで住んでいた家の退去時に必要な原状復帰
  • 光回線を通すためにすでに通っているADSL回線を取り除く

この2つの工事で請求されるトータルの費用は全く読めません。

私たちユーザが分かることは、戸建てと集合住宅で工事費用が異なり、戸建ての方が工事費用が高くなるということと、それぞれの工事費用がいくらかかるかということです。

それぞれの工事費用が分かったところで、じつは何の目安にもなりません。なぜなら、 どちらの工事を実施するにも、業者が派遣されてきて工事を行うパターンと、業者が派遣されずユーザが自分で回線に接続する2種類にさらに分岐するためです。

特に集合住宅の場合は、建物すべてで光回線の設備のあるのかないのか、不動産屋や建物のオーナーに確認しないとわかりません。

前に住んでいた人のインターネット回線が残っている場合などもあるので、そうなると使える回線であれば工事費用は浮きますし、 使えない回線であったり壁の中で断線を起こしている場合などには余計に工事費用がかかります。そして必要となれば工事業者が派遣されてくる形式となっています。

また、集合住宅であっても建物に光回線が引かれていない場合などには、戸建てと同額の工事費用を支払う必要が出てきます。

このように、それぞれの状況に合わせて必要な工事の内容も異なってくるため、簡単に工事費用を割り出すことはできません。

あなたの住んでいるところではどのような工事が必要になってくるのか、プロバイダとともに事前に建物のオーナーや不動産屋に確認を取った方が良いでしょう。

土日祝日や年末年始

また、業者が派遣されてくる際に、工事日を土日祝日や年末年始に指定すると、追加派遣料で3,000円ほど追加徴収されます。 しかも工事業者の予定は早くても1~2週間先、長い時には1か月先までも予約が埋まっていることが多いので、必ずしも自分の予定と工事の予定日が合致するとも限りません。

こうなってくるとトータルでいくら工事費用がかかるのか、どんどん予想がつきにくくなります。

引越し

また、引っ越しを機に解約したり、プロバイダを乗り換えたりする人の場合には、解約金の発生と工事費用の残額請求が一気に負担となってってきます。 うまい具合に契約更新月の前後で引っ越しが決まれば解約金が発生することもありませんが、たいていは契約期間よりも引っ越しの都合が優先されるため、解約金を支払ってしまう人の方が多いでしょう。

解約

解約と同時に、旧居での工事費用の残額も一括で請求されます。そもそも工事費用を分割で支払う場合、2年=24か月契約なら30回払いというように、契約更新月の月数を明らかに超える支払い回数に分割しています。これにより、契約更新月を迎えたユーザが解約しようとすると、契約更新月を超えた支払い回数分の金額までが一括で請求されます。

例外としては、引っ越し先でも現在のプロバイダと契約を継続する場合、引っ越しキャンペーンが適用されることで解約金は免除されます。例えば、auひかりの引っ越しキャンペーンでは、違約金免除されるうえに、もともといたところの工事費残額を月額料金から値引きすることで免除されます。

例外

BIGLOBEでは、引っ越し先の開通工事費用が無料となり、引っ越し前の住居での工事費用の残額を分割で継続して支払うことができます。

このように、工事にかかる費用は全く予想がつかない分、気づかないうちにかさ増しになってしまう可能性があります。

最終的にはその物件に住んでいるから高くつくともいえますし、プロバイダの表記の仕方が適切ではない可能性もあります。

いずれにせよできることといえば、次に移り住む時には不動産屋と相談して最低限の開通工事で済ませられる物件を探し出すか、 そもそも回線工事の類が一切必要のないWiMAX2+のような無線Wi-Fiルータを利用することを検討した方がいいでしょう。

キャンペーン割引で月額料金は本当に安くなったのか

各プロバイダでの月額料金の比較を行っているときに気になるのが、この表記されている月額料金はなぜ安くなったのかという点です。

実質料金とは魔法のような言葉で、たったのこれだけしか支払わなくていいのかとうれしい気持ちにしてくれます。

しかし実際には、月額料金を表記する前に、キャッシュバックや様々な割引を込み込みで適用させ、最大限にまで安くなった場合の金額を表記しています。

驚くほど安い月額料金で契約するためには、別途有料オプションに加入する必要があったりします。 つまり、キャンペーンページなどで表示されている月額料金は、有料オプションに加入したり、まったく関係のないサービスに加入することで得られる割引特典が含まれた料金が紹介されています。

したがって、月額料金は確かに下がりますが、有料オプションやサービスへの支払い、サービスを導入するために支払う設備代などの総合的な支出で考えると、確実に損をします。 にもかかわらず、お客さんの目線からすると、そのプロバイダは月額料金が安いうえにキャッシュバックや割引がついてくるなんてすごくお得だと間違った期待をしてしまいます。

そうなってしまうと、自分にとって都合のいい話にしか耳を貸さなくなってしまい、実際に契約が始まってから請求書を見て、期待していた安さからかけ離れてしまっていることに気が付きます。

しかもプロバイダ側の「じつは安くないよ」と気づかせてくれるタイミングも絶妙です。

とあるプロバイダでは、新規契約月から3か月間は月額料金が無料になっています。このタイミングではまだ月額料金が加算されていないので安く感じますが、 4か月目から月額料金が請求書に参戦してくるので、高くなることはあっても安くなることはないのだろうと思います。

また、キャッシュバックは工事費用と相殺されるので、けっきょくやっているサービスは工事費無料と大した違いはありません。

うっかりを狙われるキャッシュバックのもらい損ね

これは有名な話しですが、新規契約で高額キャッシュバックがもらえるはずなのに、いつまでたってもキャッシュバックが振り込まれない、キャッシュバックがもらえなかったという話があります。

正確に言うとキャッシュバックのもらい忘れなだけですが、 プロバイダ側も積極的にキャッシュバック時期が来たことや申し込み手続き期限が迫っていることなどについて最低限以上の情報で伝えてくれることはありません。 そして、残念ながらキャッシュバックキャンペーンを実施している、ほぼ全てのプロバイダでも同様のことが行われています。

おおむね利用開始から半年前後頃に、キャッシュバックの手続きを行うよう知らせるメールが、プロバイダから付与されるメールアドレスに届きます。※自分が登録した、 普段使っているメールアドレスじゃない点が肝です!

キャッシュバック通知メールが届いてから約1か月以内に口座情報登録などの手続きを行うと、利用開始から1年後にキャッシュバック金額が口座に振り込まれます。

もし手続きメールに気づかず、そのまま手続き期間の1か月を過ぎてしまうともう手遅れです。 キャッシュバックは一切適用されなくなりますので注意してください。

そもそもプロバイダから付与されたメールアドレスを使い続ける人なんて、インターネットが普及し始めた時代と比べると、かなり少ないですよね。

ほとんどの人がそのプロバイダメールアドレスの存在を忘れているだろうという、まさに盲点を突かれた感がありますね。

また契約時に、月額料金が安くなる、あるいはキャッシュバックを受ける条件として、 セキュリティサービスやプロバイダのオペレータが遠隔操作でユーザのパソコンの問題を解決してくれるサービスなどのオプション加入が必須条件となることがあります。

多くの場合、2つのオプションがセットになっていて、契約時は加入が必須条件となりますが、契約初月に解約できるとか、オプションは無料とか大きな文字で広告に書いてあります。

実際には無料になるのは片方のみで、もう一方の方はたとえ契約初月に解約できるとはいえ、利用料はしっかりと徴収されています。

契約初月に真っ先に解約できたらまだいい方で、中には解約を忘れてずっと利用もしないサービスに対して支払い続けている人もいることでしょう。

プロバイダは私たちの、『うっかり申し込みを忘れていた』、『うっかり解約を忘れていた』、『うっかり加入してしまった』などの、うっかりミスを絶好の商機と捉えているように思えます。 これに対しては、自分で情報を得て、しっかりと考えて、用心深く行動することが根本的な解決法ではないでしょうか。

契約時の注意点

今後契約するときに気をつけておくべきポイントとして、以下のことに注意しましょう。

  • キャッシュバックやキャンペーン
  • 月額料金のところに小さく書いてある注意書きを読む

これを読み飛ばす人、絶対に結構な数でいますよね。

重要なのは、この月額料金はキャッシュバックや割引などの特典を加えて計算した料金なのか、あるいは特典分を含まずに計算された料金なのかを確認することです。

また、キャッシュバックの対象になるために余計なオプションに入らなければならないかといった条件や、キャッシュバックの詳細な受け取り方法についてもしっかりと把握してください。

キャッシュバックを受ける際にはスケジュールを把握して忘れない

キャッシュバックの受け取りは、お客さんがうっかり忘れてしまうように、わざと手間と時間がかかるようになっています。

では単純な話、うっかり忘れを自分で防げばいいのです。キャッシュバックの受け取り方がわかったら、あとはキャッシュバックの申し込み手続きメールが届く月を忘れないように、スマートフォンや手等のカレンダー、タスク管理表などに記入しておきましょう。

加えて可能であるならば、プロバイダから付与されたメールアドレス宛に届くメールを、普段自分が使っているメインのメールアドレスに転送するように設定することも重要です。

それができない人はキャッシュバック申し込みメールの届く月の間は、プロバイダから付与された方のメールボックスをこまめに確認しましょう。

解約は計画的に

解約は時期が決められているので、計画的に行いましょう。まず、現在加入しているプロバイダへ遅くとも1か月前には相談し、解約の手続きを取りましょう。

その際に解約手続きの受け付けが、月末か月初なのか確認することが重要になります。解約の受付期間外には手続きを申し込めないので、翌月まで待って解約手続きをすることになるからです。

しかし翌月まで待っていると、場合によっては2年あるいは3年に1度の貴重な契約更新月を逃してしまいます!契約更新月以外で解約すると20,000円ほどの解約金を支払わなければなりません。

したがって、近々解約を考えている人は、先に自分の契約更新月がいつなのか把握することが先決です。

また解約手続きと併せて乗り換え先のプロバイダへの契約も忘れずに申し込みましょう。

最後に、余計な出費をしなくても済むスタイルを確立しましょう。たいていの場合、プロバイダの乗り換えはキャッシュバックなどによってお得になるようにできています。

しかし、転勤の多い人やあまり家でインターネットを利用しない人、使ってもヘビーユーザほどではないという人にはGMOとくとくBBWiMAX2+をおすすめします。

開通工事も撤去工事も一切不要なうえに、家でも外でもインターネットに接続できるので、移動の多い人には特におすすめです。

大手プロバイダとして実績のあるGMOとくとくBBがプロバイダとなっているので、上記の3点中、うっかりミスにさえ気を付けていれば全く問題はないうえに、高額なキャッシュバックを手に入れることができます。

※2019年4月から、GMOとくとくBBのWiMAX2+キャッシュバック金額は最大37,100円に変更されました。 (2019年4月1日~のキャッシュバック金額です)

まとめ 知らない間に損しないためにできること

今回は知らず知らずの間になぜか請求されている、見えない料金についてご紹介してきました。

工事費用に関しては回線工事をせずともインターネットに接続する方法がありますし、月額料金に何が含まれてこの値段になっているのか調べることで、 余計なオプションに知らずに加入しているリスクを下げることができます。

また、小さなうっかりをなくすことで、キャッシュバックという大きなメリットを手に入れることができます。 たしかに見えづらい料金かもしれませんが、まったく見えないわけではありません。

直接店頭の販売員に聞くでもいいので、まずは仕入れた情報から見えづらい情報を探し出すための手がかり、方法を見つけ出して、知らない間に損をしないように気を付けましょう。

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